2chの騒動(?)について

2chという巨大掲示板はご存知でしょうか?匿名で書き込むということを基本に、様々な掲示板が用意され、それぞれの話題について参加者達が、匿名ゆえ、無責任に、本音を語り合っている。一日のアクセス数が日本のサイトの中でも屈指ということだから、多くの人が一度はご覧になったことがあるのではないかと思う。

ただ、問題がないわけではない。匿名ゆえの荒らしと呼ばれる人たちが多く存在することもあり、精神的な被害を受けている人も多くいるようである。犯罪に発展した例もあり、名誉毀損を訴える企業側と、管理人との間での訴訟も後を絶たない。逆に犯罪や不正行為を告発したり、企業の対応に対する不満が書き込まれたりと、犯罪の解決に一役買ったりもしている。良くも悪くも自由な空間、インターネットを象徴している場所といえるだろう。

その2chの中にもジャズ板という掲示板群があり、様々な話題で盛り上がっている。そのことについては特に問題はなく、自由にやっていればいいと思う。

だが、私個人にとって、若干、不利益をこうむることになってきたので、この場を借りて事情を説明したいと思う。

荒らしを行う人は、話の流れに関係ないAA(アスキーアート:文字を使ったイラスト)を貼り付け続けたり、他人の不快になる書き込み、いやみを貼り付けたり、様々な行動をとる。固定のハンドル名(名無し以外の名前)を名乗ったり、特徴的な台詞をはくことから、ニックネームがついたりする。ただし、本人の特定は掲示板の趣旨から出来ないことになっており、ひとりなのか複数なのか。私怨なのか、愉快犯なのかを特定することは不可能に近い。

ジャズ板で昨年ごろから発生してきた荒らしの中に、通称、宮城君とか、ラテン君、ラテンボントロなどと呼ばれている人がいる。特徴としては、何かにつけて、ラテンとか、トロンボーンとか、宮城は〜です、という具合に、他人の癪にさわる台詞を話題に関係なく、貼り付けていく。もちろん、首謀者は不明です。

何が問題か。そのラテントロンボーンのモデルが、おそらく私だということです。

私、もしくは私の所属するバンドに何らかの感情を持っている人、もしくは愉快犯が、私の存在を匂わせるような書き込みを繰り返しています。ジャズだけではなく、吹奏楽やワールドミュージックにも出没し、荒らしを繰り返しているそうです(私も書き込みのすべてを把握しているわけではありません。知人から聞いたり、別の人の書き込みで把握している程度ですので、間違いがあるかもしれません)。もちろん、そのモデルは別にいて(場合によっては本人)、私の取り越し苦労かもしれませんが、私の周囲で、その書き込みを私がしていると勘違いする人がいたり、別のプレイヤーや団体にも悪いイメージを与えてしまっているようです。宮城県のジャズを貶める、迷惑な存在。そんな風に感じている人もいるようです。

私はもちろん、そんな行動はとっていませんし、もし荒らしを行うにしても、わざわざ匿名掲示板に、自分のことを特定できるように書き込みを行うわけがありません。まったくの被害者です。

では、掲示板に実名で書き込んで、誤解を解いてはどうかと考える人もいるかもしれません。ですが、匿名掲示板の特性上、私が本人であることを主張しても、同じ名前で書き込まれれば、読む人にとってはまったく判断が出来ません。逆に愉快犯を増殖させ、火に油を注ぐようなものです。実際にそういった攻撃を受けた人を何人も見たことがあります。これは2ちゃんねるに限ったことではありません。

ですから、私は基本的に放置のスタンスを取りました。書き込みが私の知人と私に判断できた場合は、彼にわかるような手段で連絡を取り、誤解を解いたりしてきました。個別対応ですので、私や知人が気がつかないところで誤解が生まれているかもしれませんが、それに関しては対処のしようがありません。これが私のスタンスであり、基本的に私は書き込みを行わないという姿勢を貫いています。

では、なぜ、このような成りすましが現れたか。それに関しては私にも問題がなかったとはいいいれません。

事の発端ははっきりとはわかりませんが、定禅寺ストリートジャズフェスティバルの公式HPでの書き込みではなかったかと思います。

このフェスティバルは、仙台市でボランティアによって企画・運営されているイベントで、アマチュア主導のイベントとしては日本ではおそらく最大級、世界でも屈指規模を持つイベントです。毎年9月の2週目の週末に、仙台市の中心部の定禅寺通りを中心とした店先や街角に、即席のステージを設け、演奏を行う。お客は散歩の延長線で、好みのバンドの前で足を止め、音楽を楽しむというイベントです。”ジャズ”という名前がついていますが、実行委員の解釈は、”ストリートジャズ”というくくりで、ジャズという音楽ジャンルにこだわらない、街角で奏でられる音楽を、”ストリートジャズ”と規定し、ジャンルを問わない様々なバンドが出演しています。

ただ、どんどんイベントの規模が大きくなるにつれ、参加者が増加し、運営面でのミスや、参加者の不満も出てきます。もちろん、商業的なイベントではありませんし、観客は基本的に無料(募金に協力する程度)で、参加者は運営協力金(一人当たり1000円ほど)を提供するだけですから、あまり多くを求めてはいけないのかもしれませんが、少しでも改善点を話し合えればということで、公式HP上に目安箱という掲示板が設置されました。

イベントに思うところのあった人たちが、この掲示板に書き込みを行い、積極的な議論を繰り返しました。もともとはジャズ主導のイベントだったのだから、他のジャンルは締め出すべきとか、もっと規模を小さくして、快適な演奏を求める声、建設的な意見から、かなり過激なものまで多数の意見が出ていたと思います。

その掲示板に私も参加していました。私はジャズも好きだし、他のジャンルも好きです。街角で音楽を奏でることが出来る、知らない人に足を止めてもらい、演奏を聞いてもらえるという楽しさがある、このイベントにとても思い入れがありましたので、ラテンだって、ジャズだっていいんじゃないのか、という趣旨の書き込みを行いました。そういった議論の中に、一部の人の癪に障る発言があったのかもしれません。その後、2ちゃんねるに書き込みが行われるようになったことから考えても、この掲示板と荒らしには何らかの関連があったと思います(あくまで推測の域をでないですが)。私がその掲示板で、責任を持った議論を行うために、実名で自分所属バンドを明らかにした上で書き込みを行っていたのも、今から考えれば格好の攻撃手段を与えていたのだと思います。

とにかく、その後、2ちゃんねるに私のバンドへのリンクを乗せたり、バンドや私を想起させる書き込みが目立つようになります。他の人には迷惑になるような発言で。

しばらくして、知り合いからそのことを知らされた時、正直、驚きましたが、対処法は放置するしかないだろうと考え、特に書き込みは行ってきませんでした。また、その後、私のことを知っている人が、私と無関係なことを書き込んでくれたらしく、しばらくは沈静化したようでしたが、掲示板全体に、「宮城君」、「ラテン君」、「ラテンボントロ」といった通称は浸透してしまったように思います。そこから派生して、私の出身大学のジャズ研や、宮城県の奏者に迷惑をかけてしまった部分もあるのかもしれません。ですが、犯人が特定できない以上、私にとることの出来る手段は多くありません。基本的には、口頭での説明にとどまっていました。

個人的に、書き込みを行った人が特定できるような内容の場合には、直接連絡を取りますが、あまり良いイメージをもたれなかったりする場合もあるようです。

また、私は大学のジャズ研から、外部のバンドに活動を求めました。理由は、雰囲気になじめなかったという部分が大きいです。当時の活動は、外部のお客をほとんど入れない、定期イベントでの、先輩、後輩を前にした演奏のみ。部活ならではの好まれるプレイヤーの曲を演奏すると喜ばれ、それ以外はやれやれという雰囲気がありました。私は当時から様々なリズムの音楽を聴いていて、ラテンやファンクテイストの曲も多く演奏していましたから、かなり煙たい存在だったのでしょう。また、人前でもっと演奏したいという欲求もありましたから、外部のバンド(ラテンやロック)のバンドにホーンセクションとして参加し、そちらの活動に重きを置くようになりました。結局、部活には大学卒業時までは一応在籍していましたが、その後、疎遠になりました。まさに、雰囲気になじめなかったという部分が大きいです。(その後、ジャズ研は外部に積極的に活動するようになったそうで、とてもよいことだと思います)

そういった経緯から、ジャズ研関係者にも、もしかしたら悪い印象を与えてしまっているのかもしれません。ですが、当時、私がそのように感じていたことは事実で、特に隠し立てすることでもありません。なじめなかったということは、私は落伍者ということになると思いますし、そのようにとられても仕方ないでしょう。ですが、私はジャズも他のジャンルも同等に好きですし、今でも聞くことも演奏することも楽しいです。それだけは間違いないのです。(ジャズ研関係者が荒らしの首謀者だとはまったく考えていません。彼らはそのような陰湿なことは絶対に行わないはずです)

また、私の考え、経歴をHPに公開したり、掲示板で発言したりしていることに不満がある方もいるのかもしれません。ですが、その思いを2ちゃんねるで荒らしの形(なりすましなどの行為をもって)で表現するのは間違いだと思います。私はHPを公開するという形で、個人情報を公開しています。その人に意見するのであれば、直接連絡を取ってくればいい。匿名であることを盾に、その人に不利益になるような書き込みを行うことは、少なくとも正しい方法ではありません。私のホームページ及び、発言について、抗議があればしっかりと対処させていただきます。ですので、何かありましたら私までご連絡ください。

私以外で、この騒動で不利益を被ってしまった方々には、姿の見えない卑怯者に替わって、心からお詫びしたいと思います。今まで、こういった形で対処してこなかったことにもお詫びいたします。長期にわたる葛藤がありました。申し訳ありません。

また、私は2ちゃんねるという場では、基本的に放置のスタンスを貫かせていただきますので、ご理解ください。

 

 

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