トロンボーンの奏法ぱ、ジャズには難しいとされている。
でも、やってできないわけじゃない。
なら、みんなでいろいろ考えましょう。


第2回 ダブルタンギングの巻

(譜例データを紛失しております。発見したらのせますので、気長にお待ちください。それまでは想像で)

 ダブルタンギングを極める。これは、演奏に絶対必要な条件ではない。ただ、これを自由自在に使いこなすことができれば、演奏上、非常に有利である。その理由は、

(1)トロンボーンは基本的にスラーが難しいので、速いフレーズを吹くときにもタンギングで音を切ることは必須である。(リップスラーで代用できることも多いが)
(2)タンギングは基本的にはシングルがベストであるが、よほど上手な人でない限り、素早いタンギングを的確に刻むことは難しい。
(3)ダブルタンギングはそれ程、練習を積まなくとも、シングルの2倍近い速さで、音を刻むことができる。

 つまり、スピード感ある演奏をするためには、タンギングが必須であり、ダブルタンギングを使えれば、かなりの部分でカバーできると言うことである。


 ただ、反面、ダブルタンギングには欠点も多い。

(1)特に、TuとKuで音がはっきり切れない。
(2)スピードの制御が難しい。
(3)フレーズの中で使いにくい。

他にも、実際に練習してみれば、なかなか難しいことがわかるだろう。だが、あくまで筆者の経験上だが、シングルを極めて速くするよりも、こちらの方が近道である。ぜひとも、一度練習してみる価値はあるのではないか。

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