特集! 第一回 RAY ANDERSON

このページでは、注目のアーティストなどを、不定期に特集していきます。

 


記念すべき、第一回は新作の発売を記念して、レイアンダーソンです。

トピックス:


ホームへ


レイアンダーソンについて

 この人のことをどう表現すればいいのでしょうか。超ウルトラ個性派天才鬼才トロンボーン奏者、とでも言いましょうか。いや、ボーカルやテューバ、コルネットもこなすので、それだけではまったく表現できませんね。まあ、音を聴いて、はじめて感じた印象は”変態”トロンボーンというところでしょうか。とにかく、人間じゃありません。
 驚異的という言葉がもっとも似合う、すさまじいハイトーン、そして音符に出来ないほどのすさまじいスピードのフレーズ。音色も、従来のトロンボーン奏者がどちらかといえば、誰が吹いても同じ感じの音だったのにたいして、とんでもない程の個性的な音です。言わばダミ声にちかい感じでしょうか。演奏のすべてにおいて、決してまねのできないトロンボーン。それがレイアンダーソンです。
 彼は1952年生まれの45歳。トロンボーン奏者の中では中堅どころといった感じでしょうか。70年代の後期から、同級生でもあったという、トロンボーンのジョージルイスの後釜として、どちらかといえばフリー音楽の世界で、活動しはじめる。80年代にはいるとスリッカフォニックスというファンクバンドをつくり、活動をする。同時に、自身のジャズグループをつくり、エンヤやグラマビジョンに活発にアルバムを発表するようになる。自身のバンド以外には、カーラブレイバンド、ジョージラッセルオーケストラ、ジョルジュグルンツコンサートジャズバンドほか、さまざまなバンドでの活動を行っている。ニューオリンズからフリーまでこなす、彼のプレイは、決して無茶苦茶なものではなく、きわめて高度なテクニックに基づいていることは間違いがない。楽譜にも恐ろしく強いらしく、どんなバンドに呼ばれても、問題なく仕事をこなすらしい。作曲のセンスもあり、まさに非のうちどころがない。彼が、J.J.が長年に渡って譲らなかった、人気投票1位の座を奪ったことも、うなずける。


注目の新作 ベースドラムボーン!

ベースドラムボーン

参加メンバー:
TROMBONE:RAY ANDERSON
BASS:MARK HELIAS
DRUMS:GERRY HEMINGWAY

演奏曲目:

1)ヘンス・ザ・リアル・リーズン 2)フォー・ドンC 3)フィクショナリー 
4)サムバリ 5)モト・プロト 6)スピーク・アゲイン・ブラザー 
7)ザ・ディサピアリング・アフターヌーン 8)リップス・アパート 
9)ホエン・ズウィーブル・ウォークト・バイ

日本クラウン
(ENJA) CRCJ-80016
\2,250 12.17
1996.3.9 アムステルダム録音


やっと発売されました。
内容は...予想以上にフリーという感じではないですね。聴きやすいです。これは、お勧めかもしれない。トロンボーントリオって、結構いけますね。(一部、かなりやばいですが)
このアルバムが気に入った人は、大原裕さんのSIGHTSというアルバムがおすすめ。こっちもトロンボーントリオ。結構いけます。というか、かなりいいです。一度聴くと癖になります。耳に残る旋律が...って、レイ・アンダーソンの解説になってませんね。 


お勧めアルバム


FUNK


ALLIGATORY BAND DONT MOW YOUR LAWN

(ENJA EJI-8070 2)

レイ・アンダーソンの率いる、ファンクバンドです。
これはその第一作。あくの強さが大爆発しています。ボーカルも惜しげもなく披露。これぞ!という作品です。

関連作品:
ALLIGATORY BAND HEAD AND TALES

(ENJA ENJ-9055 2)


FREE SOUL
BLUES BRED IN THE BONE

どこに分類すべきか、わかりませんが、フリーソウルのコンピレーションアルバムに紹介されていたので、ここに分類します。とはいえ、レイ・アンダーソンというジャンルをつくってもいいくらいに、彼らしい、彼にしかできない音楽です。
このアルバムは、ジョンスコフィールドとの共演盤。二人で一緒に大暴れしています。このアルバムのライナーノーツに、この二人は新しいジャズを模索する手段として、ニューオリンズジャズを用いていると言うようなことが書いてあったが、言われてみると...なるほど。
(ENJA ENJ-3)
関連作品:
OLD BOTTLES NEW WINE

(ENJA R2 79628)


EVERYONE OF US

(GRAMAVISION R2 79471)


IT JUST SO HAPPENDS

(ENJA ENJ-1022)


RIGHT DOWN YOUR ALLEY

(SOUL NOTE SN 1087 CD)


WHAT BECAUSE

(GRAMAVISION TDCN-5071)


WISH BONE

(GRAMAVISION TDCN-5072)



BIG BAND
BIG BAND RECORD

レイ・アンダーソンの活動として、さまざまなビックバンドへの参加を忘れるわけにはいかない。リーダー作はこの1作のみだが、ジョルジュ・グルンツコンサート・ジャズバンドの作品(このアルバムも、同じバンド)や、カーラ.ブレイ・バンド他、数多くのバンドで活躍している。彼は恐ろしく楽譜に強いため、どんなアレンジでも、あっという間にものにしてしまうという事を聴いたことがあるが、それがこれほどの活動につながっているのだろう。
 この作品は、レイ・アンダーソンのリーダー作ということもあり、彼のオリジナル曲が多く演奏されている。なかなかレベルが高いので、ぜひ聴いていただきたい。

(GRAMAVISION TDCN-5151)


FREE
SLIDE RIDE

フリージャズはちょっとにがてなので、あまり大きなことはいえません。ただ、ファンなのでつい買ってしまいますが。この作品は、フリートロンボーン奏者の代表とでも言うべき、RAY ANDERSON,CRAIG HARRIS,GEORGE LEWIS, GARY VALENTEの4人だけによる、きわめてすさまじいアンサンブル。フリー的な要素が多いが、見事な楽曲編成は、現代音楽を思わせる曲からディキシーまで幅広い。。一度聴いて見てください。

(HAT HUT RECORDS HAT ART CD 6165)



関連作品:

AZURETY

(HAT HUT RECORDS HAT ART CD 6155)


YOU BE

(MINOR MUSIC 8007)


CHEER UP

(HAT HUT RECORDS HAT ART CD 6175)


アルバムのさらに詳しい情報はこちら

企画してほしいプレーヤー、ジャンルなどありましたら、メールにて



トップへ | ホームへ